2025年04月22日
UIとUX
UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)は、デジタルプロダクトやサービス設計において密接に関わるものですが、その意味は大きく異なり、UIは「ユーザーとサービス・製品をつなぐ接点」を指していて、具体的にはWebサイトやアプリのデザイン、レイアウト、配色、フォント、ボタンなど、ユーザーが実際に目にしたり、操作したりする視覚的・操作的要素すべてのことで、スマホのアプリ画面やWebサイトのボタン配置、入力フォームのデザインなどがこれに当たります。

一方、UXは「ユーザーがサービスや製品を利用することで得られる体験」全体のことを指しており、ここには「使いやすさ」「分かりやすさ」「満足度」「感情的な印象」など、利用前から利用中、利用後までの一連の操作体験が含まれ、欲しい商品を「簡単に見つけられ」「スムーズに購入でき」、「サポート対応が親切だった」などのような一連の流れがこれに当たります。
つまりは、UIは「見た目や操作のしやすさ」といった手段であり、UXは「そのサービスを通じて得られる体験全体」という結果ともいえ、良いUIはUXの向上に寄与することはありますが、UIが優れていても体験全体に不満があればUXが高まることはありません。
よくあるのが、見た目はとても綺麗なサイトなのですが、使ってみると画像を多用していることによりサイト自体が重かったり、文字判別がしにくかったり、さらにはアニメーションによって操作性が悪くなったりと、最終目的を達するためのデザインが行われておらず、ただただ見た目重視のサイトになってしまい、ユーザ不在のものを作ってしまいがち。
両者は相互に関係しつつも、役割と範囲が異なる概念ではあるのですが、デザイナーであれば、ここに一貫性を持ちたいですね。。